“苦しい声”の使い方

一昨日の記事

「人は声から感情を察知し同調します」

について、ボーカリストの方から
質問をいただきました。

 
「なるべく苦しそうな声は
出さないほうが良いのですか?」

 
答えを言いますと、

苦しそうな感情を表したいときには
とても有効ですが、

ポジティブな感情を伝えたいときには
あまり使わない方が良いです。

ただし、
文字単位や単語単位で使うと
その声と普通の声の感情の差が
表現の幅になりますので有効です。

長くてすみません^^

 
苦しそうな声を、
わざと出すのも手です。

というかよく見かけますよね。
(絢香さんとか…)

切ない
真剣
まっすぐ
遠くへ向けて、、

などの表現をするときは
とても有効です。

 
それと、

これも良くあるのですが、

歌のキーを考えるときに、
曲のメロディの最高音を、
歌い手が頑張ってギリギリ出せる
音程に設定すると、効果的です。

一生懸命さを表したいときに
本人の頑張って声を出している歌い方と
そのままマッチするのです。

声を出すのが本当に苦しいだけなのに、
そのまま良い感じに表現として
伝わるんです^^

ただ、

何でもかんでも最高音をギリギリに
設定するのはダメです!

曲調に合っていない場合は
もちろんダメですし、

設定がギリギリ過ぎて、
声が不安定になり、
ただただ上手く声を出せていない状態
になるのは本末転倒です。

(これも結構見かけます、、、)

それよりも、

最高音をちょっと余裕のある設定にして、

わざと苦しそうに歌う

という技を使ったほうが、
結果として良い表現になることもあります。

ライブの場合は、
苦しそうな顔で歌うと
さらに効果的です^^