“うまい歌”ってなんでしょう?

多くのリスナー(一般の人)は、
簡単に、そして何も考えずに、

「この人は歌がうまい!」

と感じることができます。

 
しかし、その“上手さ”の正体が何なのか?

考えた事はありますか?

 
発声法、音程、リズム(時間軸)、表現力…

こんな答えを返す人がほとんどです。

 
もちろん間違ってはいないのですが、
実はそれだけでは不十分なんです。

 
例えば、”リズム”は
伴奏(カラオケ)の”時間軸”に対して
合っているかどうか?

ということだけでは不十分です。

 
それに加えて『グルーヴ』をしっかりと
捕らえられているかが重要になります。

“ノリが良い”ということですね。

 
それにはちゃんとした理論が存在します。

ヒントはアフリカの言語のアクセントや、
音楽の発展してきたルーツにあります。

 
プロの歌手の人でも
歌がうまいと評価されている人は、
グルーヴがしっかりしていること多いです。

 
にも関われらず、
グルーヴの感じ方や作り出し方を
指導する人は少ないです。

 
なぜか、、、?

 
それは、聞いている人は、
グルーヴ以外の他の部分に
意識がいくのです。

 
具体的には、音程や声質ですね。
(顔の表情だったりもします(笑))

 
ですので、

「グルーヴが良い!」

という評価は下されず、
声質などで評価します。

 
しかしどんなに音程が合っていて、
良い声であっても、
歌がうまいというふうには
感じられないのです。

 
要するに


聞いている人には、
あまり気づかれないけれど、
上手く歌うためには必要な要素

これらが歌にはたくさんあるんです。

 
それらを指導するのが
私のプログラムの特徴です。

この「気づかれないようなところ」
ここにヒントがあるんです。

気づかれないようなところを
上手くしていくので
他の人よりもカッコよくなるんです。

 
私のプログラムでは、
冒頭で座学があります。

ここの「気づかれない部分」が
いかに聞いている人に
影響を与えているか、

脳科学的な見地から説明しています。
(堅い話ではないですよ)

 

表現力って何?

また”表現力”という言葉は意味が広く、
また何を指しているのかわからず
あいまいですね。

 
“ニュアンス”という言葉も表現力と同様、
あいまいですね。

 
ひとつ大きなヒントをお伝えすると、
歌を歌うときには、

 
“どう歌えば表現したように聞こえるのか?”

 
という観点から見ていかなくてはなりません。

聞いてくださる方の感じ方に
焦点をあてて考えていくのです。

 
歌い手であるあなたが、

 
“心をこめて歌う”

 
のではありません。

 
“心をこめて歌ったように聞こえる歌を歌う”

 
これが正解です。

 
極論を言えば、あなたの感情は関係ないのです。
(詳しいことはセミナーや
レッスンでお話ししています)

 
それらを知らずして、

 
なんとなく、闇雲に、気持ちで、根性論で、

表現力という見えない何かをねじ伏せよう、
もしくはごまかそうとしていませんか?

あいまいなままにしていませんか?

 
それでは現状から先へはなかなか進めません。

 
ひとつはっきりと言えるのは、
 

あなたは上手く歌えないのではなくて、
上手く聞かせる方法を知らないだけなのです。

 
発声法や音程以外に、
ポイントとなる部分がいくつかあります。

始めからそのポイントをチェックして、
歌い方を考えて
自分らしい表現を作り上げていければ…

 
上手く歌える可能性は高まりますね。

 
もしそこで、ディレクターさんや音楽監督さん、
歌の先生方にダメ出しをされ
高評価がもらえなかったとしても…

 
ポイントを知っていれば修正ができますよね?

答えが分からずさまようことは無くなりますよね?

 
求められている表現を理解したら
そこに近づけるようにアプローチを
変えれば良いだけなんです。

 
それを知らずに、

なんとなく歌ってみて
良いのか悪いのかよく分からず…

悪くてもどこが悪いのか、
よくわからないまま時間だけが進んでいき…

挙句の果てには、

 
「う~ん、なんかイマイチなんだよね~」
「ニュアンスが良くないよね…」
「気持ちが伝わってこないね…」

 
とディレクターさん、音楽監督さん、
歌の先生方に言われてしまい

何をどう修正すれば良いのかわからない…

 
そんな状況に陥っていませんか?

 
解決のヒントはこのプログラムにあります!

 

なぜこのプログラムが生まれたのか

今でこそ、20年以上のキャリアを積み、
このようなことを自信をもって言えるのですが、
私もスタートは全くの素人でした。

音楽もバンド活動以外はしておらず、
楽譜読みも怪しいものでした。。

 
よく、

「レコーディングエンジニアって
音楽に精通していて、音程感も良くて、
耳が良くないとできない職業ですよね」

と聞かれます。

 
確かにその通りなのですが、、、

私は全て仕事に就いてから身につけました。

何一つ持っていなかったのです。

「まぁ何とかなるだろう、音楽好きだし」

という気持ちで飛び込んじゃったんですね(笑)。
(今考えれば無謀です…)

 
レコーディングエンジニアは、
レコード会社やスタジオに就職すると、

まずはアシスタントエンジニアの
アシスタントから始まり…
(小間使いです。3ヶ月〜半年)

そしてアシスタントエンジニアになり…
(機材を操作しながらエンジニアの
サポートもします。3年〜6年ぐらいです)

そしてレコーディングエンジニアへと
段階を踏んで上がっていくのですが、

なにしろ先にあげた3つ、

「音楽に精通」
「音程感が良い」
「耳が良い」

これらを持ち合わせていないものですから、
とにかく時間がかかりました。

 
例えば、「歌直し」で録音されたテイクから
良い部分を選んでつないでいく作業では、

1テイク目と2テイク目の違いが
まったく分からず…

分からないから、
どちらが上手いという判断も出来ず…

ただただエンジニアさんやディレクターさんに
言われるがままに作業をするだけでした。

正直「どっちでも大差ない」と
まで思っていました(ひどいですね)

 
またある時は、

「歌のノリ(グルーヴ感)が悪いから、
歌を1000分の8秒遅らせて」

というような指示を受けます。

 
「1000分の8秒で何が変わるんだ?」

と思いつつもその通りに作業していました。

 
しかし

そんな事を毎日毎日続けていくと、
人間は進化するもので(笑)、

いつの間にか、どうすればカッコ良くなるのか、
どうすればノリが良くなるのか、
分かってくるようになるのです。

「こっちのテイクにして、少し前にずらした方が、
いい感じになりますよ」

というような意見も、
少しずつ提案できるようになっていきました。

 
1000分の1秒単位の違いが、
歌をどれだけ変えるのか

それも分かってくるようになってきました。

 
そして、

月日が流れ、ディレクターさんから

「いい感じに作ってみて!あとで聞かせてね〜」

という“おまかせ”の指示を受けたり、

自らがディレクターとなり
指示を出す立場になってくると、

 
こうすれば上手くなる
ここだけ直せば大丈夫

などと、瞬時に判断できるようになっていました。

 
経験を重ねるうちに、
上手い歌の作り方を学ぶことができ、

そしてそれと同時に、

一緒に仕事をさせていただいた
ディレクターさん達の
指示の出し方やうまい歌への導き方を、
ディレクターさんの数だけ学ぶことができました。

また、同時に悪い指示の出し方も
知ることができました。
(「ニュアンスが…」ですね(笑))

 
それを言われたときに、その歌をどうすれば
「良いニュアンス」にできるのかを
その方法を身に付けることができました。

 
そして、その方法を、少しずつ、
歌い手さんへ直接お伝えするように
なっていったのです。

 

難しい理論なの?

あなたにいきなり

「1000分の1秒単位でリズムの
違いを聞き分けてください」

と言うことはありませんので
安心してください(笑)

 
私が20年以上かけて学んだものの中から
歌い手さんにあらかじめ知っておいて欲しい
部分だけをまずは講義という形で
お伝えいたします。

すぐに体現できなくても、
まずアタマで理解できます。

 
「そういうところに気を配ればよかったんだ」
「意識する部分がわかった」
「自分の感覚を理論に置き換えて実践してみよう」

 
というような感想が生まれるはずです。

そして実践(レッスン)を通して、
体感していってもらいます。

それを繰り返すことにより、
必ずカラダに染み込んでいきます。

 
言うまでもなく音楽は「感覚」が大事です。

子供のころを思い出しても、
理論を気にして歌った覚えは無いでしょう。

あなたが今まで培ってきた感覚は
大事な個性ですから、
そこを否定することはありません。

 
それにプラスして、
このプログラムで学んだ
知識と技を取り入れて欲しいのです。

 

ボイストレーニングとの違いは?

あなたも「ボイストレーナー」の方に
歌を習っているかもしれませんね。

彼らは、“体をどのように使い発声をすれば良いか”
ということに精通し、
それを教えるすばらしい技術を持っています。

「声の出し方が上手くいかない」
「喉が疲れない歌い方を知りたい」
「音域を広げたい」

そんな悩みを解決してくれますね。

いわば土台作りをしてくれます。

私のレッスンにはほとんど出てこない部分です。

 
また、ボイストレーナーの方は、
歌のうまい方が多いです。

個人で歌う仕事をしながら、
トレーナーをされている方もいらっしゃいますね。

なので、実際に歌を教えるときは、

 
トレーナーさんが見本を歌ってみせて
それを真似させる

 
という教え方をされることが多いようですね。
(私はできません!)

 
歌い方を感覚的に体に入れ込むには
分かりやすい教え方ですね。

 
 
そんなボイストレーナーさんたちも
スタジオにやってきて
録音をすることがときどきあります。

バックコーラスの録音が多いですね。
(なんとなくイメージできますか?
一人の「歌手」としてではなく、
大勢の合唱を録音するかんじです。。)

そのときに私は、ディレクターとして、

「もっとこう歌ってください」

と指示を出す事があります。

だから私の方が偉い!というような事を
言うつもりはまったくありませんし、
心から彼らをリスペクトしています!

ただ、録音現場では
彼らが気づけないようなところまで
指示を出す立場にあります。

 
“元々歌のうまい人の実力を最大限引き出す”

 
その為の指示を出しています。

つまり、

ボイストレーナーさんとは
違った目線・アプローチで
歌に向き合っているのです。

 
誤解の無いように言っておきますが、
ボイストレーニングは必要です。

声が出せない人には
私はお教えできないのです。

 
ボイストレーニング不足で、
声が出ない方には
私のコーチングは効果がありません。

まずは声を出せるようになってから
受けに来てくださいね。

 
さて次のページからは、
このプログラムを受けるには
どうすれば良いのか、

お話ししていきますね。