映像を撮るときの注意点

市販のビデオカメラ等で録画する時も、
音声には気を配ってください。

特に、

どんなマイクを使うのか?
何人が話すのか?
部屋の響きは?

この3点は重要なチェックポイントです。
 

ビデオカメラにあらかじめついている
マイクは、「無指向性」では
ないのですが、周囲の音を
拾いやすいタイプになっています。

遠距離の音を拾うためですね。

ですので、
部屋の響きも入りやすいですし、
音の距離感は遠い感じになります。

 

ピンマイクを使うときの注意点

そこで、よく使用するのが、
ピンマイクです。
ピンマイク
 

テレビなどで見かけることが多いですね。
これを使えばば、

話す人の口とマイクの距離が
変わることはありませんので
音量差や距離感による聞きづらさが
起こることは少なくなります。

ただしこのマイクは

付ける位置や、
声との相性の影響で、

必ずしも良い音になるとは限りません。

私たち音響家は、
マイクを付ける位置と、
イコライザーという機材を駆使して
聞きやすい音にすることができるのですが、、

一般の方には少し取り扱いが
難しいかもしれないです。

音声や映像に詳しい方に
協力を仰ぐことをオススメします。

 

ピンマイクは万能では無い!?

そして、
2人以上の人が話すときに、
やってはいけないことがあります。

それは、

一人がピンマイクを付けて、
他の人は付けないで
他のマイク(カメラのマイクなど)を使用する

ということです。

音声コンテンツp2「伝わる音」(リンク)
でもお伝えしましたが、

2人の距離感や音量差が大きくなると
ただただ聞きづらくなるのです。

こんな感じですね。

 
絶対にやってはいけない
ということではないのですが、、、

後で、
聞きやすくする整音作業をしないと
「伝わらない音」になります。

整音するとこんな感じです。

 
巷で見かける映像、
特に個人が撮っているような
ビジネス関係の映像では、

この作業をしていないものを
よく見かけます。。

本当にもったいないと思います。

話す人が変わるたびに
音量操作をしなければならなかったり、、

映像の中の場面が変わるたびに
音量操作をしなければならなかったり、、
集中を削ぐ要素が満載の
映像コンテンツになってしまっているのです。

 
対策は2つ、

マイクの選択を間違えない

どうしてもマイクが足りなければ
後で整音作業を行うことを想定して撮る

 
これだけです。

これができないと、
「伝わらない音」を作り上げ、
あなたの話に共感してもらうことが
難しくなります。

2人以上で話すときは、
十分、注意する必要があります。

 
また、
プロ(と称する)映像担当の方でも
この事実を知らずに、

「映像だけ綺麗に撮れば良い」

という考えの方も見受けられます。

そういう方の作った映像は、

聞きづらいだけでなく、
急な音量の変化によって、
耳を痛める可能性もあります。

小さい音から大きな音に
レベルジャンプをすると、
確実に耳を痛めます。

特に、
ヘッドホンやイヤホンをしていると
耳に深刻なダメージを与えます

その時は

「ちょっと耳が痛い」
「びっくりした」

程度のことかもしれませんが、

年齢を重ねた時に
耳が遠くなる原因を
じわじわと蓄積することになります。

あなたの大事なお客様を、
そのような目に合わせないためにも
音はしっかりと、適正なものを
作りましょう。

(少し話がそれましたが、
音響家からのお願いでしたm(__)m)

 

さて、ここまで、

 
「伝わる音声」とは何か?

「音声」と「映像」の使い分け

使いやすいアプリと
状況に合わせたマイク選び

映像を撮るときの注意点

 
などなど、お伝えしてきました。

参考になりましたでしょうか?

 
次のページでは、

もっとマニアックな音響学や脳科学

の話をしています。

ブログに書くような内容ですが

興味のある方のみ
お読みいただければと思います^^

 

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