耳のピントをどこに合わせて歌う?
目の”ピント”と同じように
耳にも
”焦点”
があります。
自分が注目している音だけを
聞き取る力です。
例えば、
雑踏の中で、友達の声だけに集中し、
聞くことができたりします。
逆に、普段の生活で聞く必要のない音、
エアコンや蛍光灯の音などは、
鳴っていても聞こえていなかったりします。
聞きたい音だけを集中して聞く能力は
誰にでも備わっているんですね。
で、歌を歌う時に、
その力を、意図的にうまく
コントロールすることができると、
音程やリズムは良くなります。
どういうことかというと、
歌声とオケとの頭の中でのバランスを
どのように変えるか、
がポイントです。
例えば、
声にばっかり意識が行ってる人は、
音程もリズムも”自分中心”に
なってしまうので、
ズレても気付けないのです。
逆に、オケにばっかり意識が行くと
ズレたかどうかの確認が取りづらいのです。
前者の方が圧倒的に多いですね。
極端に言えば、
オケをオマケぐらいにしか
捉えてないので
自分勝手に歌っている状態になります。
オケと一体化しないんですね。
だから、オケが
盛り上がったり、
静かになったり、
アクセントを置いてたり、
ということをしていても、
全く関係なしに歌ってしまうのです。
実はこの
耳のピントを何に合わせるか
という意識の改善が、
そのまま歌の改善に役立つことは
よくあります。
上級者になると、
声とオケのバランスだけでなく、
声とベースとドラム
声とピアノとドラムと目立つ楽器
などというように、
さらに細かく分けて聞くことが
出来るようになります。
これは訓練してコツをつかめば、
本来、人間が持っている能力なので
誰でも出来るようになります。