クリエイティブなレッスン
歌のレッスンでは
“歌の方向性”を
歌い手さんと一緒に
考えていくことがあります。
この時間はとても
クリエイティブで好きですね。
レッスン前日までに、
カラオケと楽譜を送っていただいて、
それを聞いて、
「この声質で、このメロと歌詞なら、
こういう方向かなぁ..」
というように予習をしておきます。
でも、
レッスンで、生で歌ってもらうと、
その方向性をガラッと変えたく
なったりもします。
特に、
「そこ、短く切るんかい!」
と、予想だにしない
スタッカートが入ったり、
「そこは繋げるの..?」
と、テヌートが入ったり、、、
そんなことが起こると、
そこからインスピレーションが湧いて
新しい歌い方を試したくなります。
もちろん、歌として成立しないと
確信できる場合は
即刻止めさせますが(笑)
そこに少しでも可能性を感じると
掘り下げてみたくなるんです。
一周回って、私の考えてきた歌い方に
戻るということもありますが、
歌い手さんが考えてきた可能性を
無駄にはしたくないという
気持ちもあるんです。
表現者ですからね。
自分の考えてきた”正解”を
押し付けるのではなく、
一緒に”正解”を探していく作業。
刺激をいただけて、発見もあって、
自分にとってとても大事な時間なんです。