美人の鼻声

歌の録音の仕事で
驚かれることのひとつに、

声によってマイクを選ぶ

ということがあります。

時間のあるときは、
4~5本立てて、
それぞれに歌っていただいて、
選んだりもします。

マイクと声との相性があるんですね。

より良いものを使用したいので、
時間があると嬉しいです。

時間がなくても、
生の声を聞かせてもらって、
経験と勘で、マイクを選びます。

当たる時もあれば、
外れることも、、、

まぁ、外さないよう、
“無難”なものを使いますけど^^

でも、

それだけ人間の声は
種類が多くて複雑なんだと
いうことですね。

ところで、、、

ボイストレーニングで
結果が出ない人がいるのも
このことに原因があると思います。

これだけ多くの声の種類があるのですから
同じ指導をしても、
ハマらない人にはハマらないんですよね。

ボイストレーナーの先生が、
私達エンジニアがマイクを選ぶように、
指導法を選べる先生なら良いのですが、

そうじゃない人もいらっしゃるのは
事実です。。

人間は、

体の構造は同じでも、
パーツの大きさや穴(空洞)の広さが違う

のです。

あたりまえですね。

みんな骨格も体型も違うんですから。

 

声の出し方に関して言えば、
頭の大きさや口腔の広さとかは
かなり関係してきます。

それが人それぞれ違うんですから
ひとつの指導法じゃ、
難しいですよね。

 

例えば、

感覚的な話ですが、

「背中から声を出す」

という指導法がありますよね。
(背筋を使えということでしょうかね..?)

これは、

ソプラノ系の人には通じるが、
アルト系の人には、イマイチ、、、

ということが多いです。
(あくまでも私の経験上ですが、、)

メインとなる共鳴啌が違うから
なんでしょうね。

ソプラノはヘッドが多くなりますし、
アルトはミックスやチェストが
多くなりますもんね。

(詳しいことはボイストレーナーの
先生に聞いてくださいm(_ _)m)

なので、

同じように教えても、
上手くいったり行かなかったりするんです。

 

すぐに感覚をつかんで
自主練習を始める人と

全くわからずに、

「背中から声は出ないっ!!」

と悩んでいる人に分かれます。

感覚的なものと、身体的なものと、

両方が合致しないと、
ダメなんですね。

 

ところで、

この記事のタイトルの

『美人の鼻声』

というのは、

鼻筋の通ったキレイな人に、
鼻声気味の人が多い

という意味です。

鼻筋がスッと通っているということは、
鼻の穴(鼻腔)は狭いですよね。

(中身を見たわけではアリマセンが笑)

なので、

ちょっと鼻づまり気味の声に
なる人が多いんです。

もちろん音響屋としては、
機材を

“美人用セッティング”

にして良い声に聞こえるようにします^^

ひとりごと

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