声の立ち上がりの早さを変える
「声の立ち上がりの早さを変えて!」
私のレッスン中に、
時々、アドバイスで出てきます。
このアドバイスの目的は、
「言葉の明瞭度を上げたい」
「はっきりと伝えたい単語を
目立たせたい」
「メロディに強弱(大小)以外の
アクセントをつけたい」
「グルーヴに乗せたい」
「母音の耳障りな感じを
和らげたい、取り除きたい」
など様々です。
言葉の明瞭度を上げたり、
単語を目立たせたりするのは、
“メロディと言葉(歌詞)の矛盾”
を解消するための手段です。
メロディは2音目が「強」なのに、
言葉は1文字目が「強」だったり
するわけです。
=======================
※言葉の場合は、
「強」というより、
1文字目が聞こえないと
単語として認識できる確率が
下がってしまうんですね。
詳しくはこちらに書いてます。
『言語的予測、言語的常識』
=======================
「声の立ち上がり」
がイメージしづらい人には、
「息をゆっくり吸って発する声は、
立ち上がりの遅い声になり、
息を素早く吸って発すると
鋭く早い声になります」
と説明しています。
これは、人間の体の構造が、
こうなっているので、
なぜか?
と言われても、それ以上の
説明はできないのですが、、、
あ、、もちろん、
わざと、息をゆっくり吸って
鋭い声を出すこともできますよ^^
でも、基本的には
意識しないとできないはずです。
ちょっとやってみてください。
歌の場合、
歌いだしなどの1音目、1文字目を
はっきり歌ったほうが良いことが
多々あります。
特に日本語の歌は、
言葉(単語)を理解してもらうために
一音目が重要になることが多いです。
そんな時は、
その手前のブレスを
素早く短めに取ることで
(例えば8分音符の長さ)
少し鋭い、明瞭度の高い声を
出してもらいます。
逆に、オケが静かで、
ゆったりと歌っても
歌詞が聞こえるようなときは、
少し長めのブレス
(例えば4分音符分の長さ)
を取ってもらいます。
そこを変えるだけで、
声の立ち上がりの早さを
変えることができます。
8分音符にすると、
自然と”硬い音”や”鋭い音”になりやすいんです。
(良くも悪くもですよ)
まずは、ブレスと発声の組み合わせで、
いろいろと試してみてください。
そこで色々な発声の種類を身に着けると、
ブレス直後以外のところでも
立ち上がりをコントロール
できるようになります。
歌の中で、
どの部分の立ち上がりを早くして
どの部分の立ち上がりを遅くすれば良いのか
それは曲によって違ってくるので
説明はできませんが、
「言葉の明瞭度を上げたい」
「はっきりと伝えたい単語を
目立たせたい」
「メロディに強弱(大小)以外の
アクセントをつけたい」
「グルーヴに乗せたい」
「母音の耳障りな感じを
和らげたい、取り除きたい」
このような悩みが出てきたときには
解決策として有効ですよ^^