反則技(続き)
昨日の続きです。
さて、私のボーカルコーチングで、
レッスンを録音することの、何が
『反則技』
なのかというと…
通常の歌のレッスンを受ける時も
録音をしておくことは
とても有効ですね。
後で聞き返して、
この部分を褒められたので
こういう風に歌おう
とか、
ここが苦手なところなんだな
とか、
色々と確認することはできます。
そして、
良いところを再現し、
悪いところを気をつける
という歌い方を目指しますよね。
ただ、
レッスン中に、
通して上手く歌えることは
あまり無いと思います。
通して上手く歌えると
どんな形になるのか、
目指すべきゴールが
見づらいですよね。
そこで
『反則技』
の登場です。
それは、
レッスン中に上手く歌えた部分を
つなぎ合わせ、
さらに、
もっとこうしたら良い
という部分を機械で作り上げて
目指すべきゴールを
作り上げてしまうのです。
歌い手のあなたは、
それをお手本として
同じように歌えば良いのです!
もちろん、
そのお手本は
目指すべき最終的なゴールではありません。
さらにもっともっと
深めていく作業は必要です。
まずは、
進むべき方向を見失わないように、
正しい通過点に向かうイメージです。
このお手本を聞けば
さらにどうしたいのか、
どこへ向かいたいのか、
より繊細に考えることができます。
このお手本は、
言うまでもなく、
あなたの可能性を示しています。
少なくとも、頑張れば、
このお手本のレベルまでは
歌うことができるのです。
機械で作り上げると言っても、
合成音声で作るのではなく
その素材はすべてあなたの声です。
人間が真似できないような歌に
仕上げるはずもありませんので(笑)
それは必ず、
あなたが再現できるものなのです。
こんな『反則技』を
歌のレッスンで取り入れてるところは
無いと思われるかもしれませんが、、、
実は、
プロの現場では
かなりやっています(笑)
CD(配信音源含む)を作る時には、
同じようなもっともっと細かい作業を
するのですが、
プロ歌手でも、
それをお手本にライブで歌う
ということは多々あります。
つまり、
CD製作の過程がレッスンになっていて、
ライブが本番
という感じですね。
録音は上手くなってからするのではなく
録音をしてから上手くなる
という順番です。
もちろん
ライブで歌いなれた曲を録音する
ということもありますが、
それでも、
録音現場では新たな発見が必ずあり、
より繊細な歌へと進化していきます。
舞台やコンサートなど、
ライブ中心で活動しているあなたにも
是非この方法を試していただきたいです。
今までにない成果を得られますよ。