「爆音」
ライブ会場は相変わらず
「爆音」
なのがほとんどです。
音がでかい..
わたしはこれが嫌いです。。
たしかに爆音を鳴らすことは、
日常との差別化が容易にできるので、
エモーションを掻き立て
感動させることが出来るかもしれません。
普段体験できないことに遭遇すれば、
普段使わない感覚が
揺さぶられるのは確かです。
しかしながら
音楽を聴きに行く
という部分が
抜け落ちてはいないでしょうか?
耳のリミッター(普通に聞ける限界点)に
到達し、鼓膜が「ビリビリ」と
鳴っている中で、音楽が楽しめるとは
到底思えないのですが。。。
小さい音では物足りない、
という意見もわかりますし、
感動が損なわれる可能性もあるのも
わかります。
そこのギリギリを探るのが
音響家の仕事の重要な部分であるのは
まちがいないのですが、
なぜバラードを、
「ビリビリ」の中で
聴かなければならないのでしょう(苦笑)
音量を上げることによって、
音のバランスの悪さ(音響の下手さ)を
誤魔化すことができるのも事実です。
クライアントから「音量を上げろ」と
言われてしまうのも事実です。
いわゆる「クラブ」ならば
それもアリなのかもしれないですが、
音楽が文化として継承されていく以上、
音楽と音響のあり方については
考える必要があると
常々思っています。