プロ棋士の話
将棋の棋士、羽生善治さんが
こんなことを言ってました。
(著書で読んだのか講演で聞いたのか
忘れてしまいましたが、、、)
「次に 指す一手を最終的に判断するのは、
なんとなくこっちが嫌だからこっちにする
という感覚です」
えーーー?
驚いた…
でも納得。。
棋士が、何百手先、何千手先も
“読む”というのはご存知でしょうか。
その局面で指せる手は、3つか4つ。
それを指した場合にどうなるか。
相手が指して、それなら自分はこう指して…
それが枝分かれに枝分かれを重ねて、
何千という手数を読む事になります。
それだけ先の先まで読めて、
頭の中で”検証”を重ねたんだから、
最前手を見つけ出して、
それを自信満々に指しているのかと思いきや、
そうではないらしいのです。
もちろん自身アリの場合もあるでしょうが、
実力が拮抗しているプロ同士では、
そうはいかないらしいのです。
これだけ経験を重ねても、
あっと驚く一手を
打ち込まれる事もあるそうです。
そして最終的な決め手は
自分の直感、感覚に従い
「なんとなく」
だそうです。
自分の感覚は正しいんだと
信じられるだけのことを
積み重ねてきたからこその
「なんとなく」の判断なのでしょう。
私もそうなりたいものです。