『ゲイン効果』と『ロス効果』

昨日の記事

『ハロー効果』

これには続きがあります。

『ゲイン効果』と『ロス効果』

です。

「東大卒だから頭が良いはず」

「関西人だから面白いことを言うはず」

と決めつけてしまうのが
『ハロー効果』です。

「中卒だから頭が悪い」

「着ているものがダサいから
仕事ができない」

というような、
マイナスなものもあります。

どちらも『ハロー効果』です。

 
この思い込みが間違いだったと気づき、
本当の姿を知った時に起こるのが

『ゲイン効果』と『ロス効果』です。

 
ゲイン効果とは、

「この人は冷たい人だ」
と思い込んでいた人に優しくされると、

「普通の人だ」と思っていた人に
同じように優しくされたときより、

より強く「優しい人だ!」と
思い込むことを指します。

 
ようするに「ギャップ」の大きさですね。

 
最初の期待値がマイナスだったので、
プラスの要素が加わると、
より強いプラスに感じるのです。

 
逆に、
“しっかりしてる人”と
思い込んでた人がちょっとミスをすると

「あれ、こんなこともできないの?」

と、必要以上のマイナス評価を
下してしまう可能性が高まります。

マイナスのギャップですね。

 
外見の美しい人が
ほんのちょっとだらしない行動をしただけで
大きく幻滅してしまう

とか、

普段無口で存在感の薄い人が、
カラオケに行ったら結構うまくて、
それ以来、見る目が変わった

とか、

そんなことと同じです。

 
自分の思い込みが原因で
人を持ち上げたり
落としたりしているにもかかわらず、

その後の行動の評価までも、
客観性に欠けた正当でないものに
変えてしまうのです。

 

『ゲイン効果』と『ロス効果』

かなりタチが悪いと言えますね。。

 
『ハロー効果』が持つ弊害は
単なる思い込みだけではなく、
『ゲイン効果』と『ロス効果』によって
その後の評価にまで影響する

ということは
十分注意すべきことだと思います。

 
まずは、
人間にはこういう側面があるんだと
知っておくことが大事ですね。