この仔猫はカワイイですか?

昨日の記事に、
ちょっと反響がありましたので
もう少し同じ話題を続けます。

昨日の記事
「なんとなく」の正体

 
例えば、
可愛い子猫の写真があったとして、、、

子猫

それを見た瞬間、思わず

「カワイイ!」

と言ってしまうことはありませんか?

それって
一瞬の判断ですよね。

すごくないですか?

どの猫と比べてカワイイとか、
この毛並みはカワイイとか、
この角度の表情だからカワイイとか、

そういうことは一切考えずに、
「カワイイ!」と判断できてしまうのです。

 
これは、経験上、

子猫はカワイイことが多い、
ということを知っていたり、

この手の写真には可愛いものが
写っていることが多い、
ということを知っていたり、

「カワイイ!」と言うことが
自分に有利に働くことを知っていたり、、、
(”計算”ですね)

なんていう
無意識下の判断も加わっているのです。

もちろん、本能的に、
自分より小さな生物を守ろうという
ものが働いていたりもすると思いますが、

多くは、経験からの判断なのです。

 
もし無意識下の判断が無いとしたら、
その一瞬でその子猫について
何かしらの判断を下すのは
難しいと想像できます。

写真をよく見て、
子猫の容姿や表情を確認して、
他の子猫との比較をして、

それでやっと判断する
ということになります。

 
 
脳は、

評価をしてから理由を考える

ということが多々有ります。

評価は無意識下で瞬時に行い、
その理由は、意識下で、
改めて考える

という順番になるんです。

なぜこんな順番になるのかというと、
一言で言えば

”本能”

ですね。

 
危険なものに出会ったとき、
意識下で論理的に危険かどうかを
判断していたのでは遅いのです。

生物は、
生きるための判断が最優先です。

身に危険が迫ったときは
「直感」で判断して行動するように
できているのです。

現代では、そんなに危険な目には
しょっちゅう会いませんが、
脳の仕組みとしては、その名残が
しっかりとあるんです。

 
人を第一印象で判断したり、

相手のわずかな表情の違いを読み取れたり、

これらも、脳の働きとしては
同じことが起きているんですね。

 
現代人と言えども、
脳の基本的な動き方は、
昔から変わっていないんですね。