「なんとなく」の正体

昨日は人が感動する時の
脳のメカニズムのお話をしました。

昨日の記事はこちら

 
脳は無意識下での情報処理を
常に行っている

というお話でした。

常に大量の情報に
曝されている現代において、
その全てを”意識して”処理するのには
無理があるんです。

 
その”無意識下”での
情報処理作業というのは

必要ない情報だから”無意識下”で
処理しているはずなのですが、、、

これは、脳の中には
記録として残ってしまうんですね。

この残ってしまった記録こそが

「なんとなく」の正体なんです。

 
「なぜこの人を好きになったの?」

「なぜこの商品を選んだの?」

「なぜこの場所が好きなの?」

 
明確な理由がある場合も
もちろんありますが、
大抵は”後付け”だったりもします。

ほとんどの場合は、

過去に経験した
意識下と無意識下の情報処理の
総合データから照らし合わせて
判断しているのです。

で、

ここで衝撃的な数字を発表しますが、

意識下での情報処理は5%
無意識下での情報処理は95%

です!

脳はかなり多くの情報を
無意識下で処理しているのです!

ということは、

意識下での情報処理を基にした、
“明確な理由” よりも、

無意識下での情報処理を基にした、
“不確かな理由” の方が
圧倒的に多いのです。

 
人間が「なんとなく」で
物事を決めてしまうのには、
このような理由があったのです。

 
「直感」

なんかも、これらに作用されていると
想像できますね。

「理論的に考えたら”YES”なのに
なんか嫌だなぁ…気が乗らないなぁ」

というようなときは、
無意識側の経験が
警鐘を鳴らしているのかもしれませんね。

 
直感的判断と、論理的判断とが
整合するとは限らないのは、
脳の複雑な情報処理が
もたらしているのです。