「何だかよくわからないけど感動した!」
人に、
「なぜ感動したの?」
と尋ねると、
「何でって、、、、」
「よくわからないけど..」
「うまく説明できないけど..」
なんていう答えが返ってきます。
逆に、
「コレコレこう言う訳で..」
と説明できるときは、
感動の度合いが浅いか、
単に感心しているか、
このどちらかのように思えます。
人間の脳は、
外部からの情報に対して、
意識して反応する部分と、
無意識に反応する部分に
分けられます。
例えば
意識側は、
名前を呼ばれたら振り向く
パソコンの画面を見る
というような作業をしているのに対し、
無意識側は、
空調の音は気にしない
パソコン以外の後ろの壁は、
視界には入っているが気にしない
と、不必要なものを自動的に
分けることができるのです。
脳は、高性能なのですが、
エネルギーをたくさん使う場所でもあります。
なので、
エネルギーを節約するために、
必要なものとそうでないものを分けて、
意識するか、無意識下で処理するか、
分けているんです。
普通、我々が吸っている”空気”には
何かしらの匂いがありますが、
家の中などでは、ほとんど感じませんよね?
でもガス漏れがあると、その匂いに
素早く反応できるのです。
経験から来る”異常事態”に
素早く反応できるんです。
すごいですね。
人が感動する時というのは、
この無意識下での情報処理が間に合わず、
オーバーヒートしたような
状態になります。
自分の経験を超えた情報が
一度に大量に浴びせられたり、
ひとつひとつは経験していたとしても
それが組み合わさって同時に襲って来て
情報処理が間に合わなかったりした時に
“感動”という
説明のできない状況下
に置かれることになるんですね。
もし、説明できるのであれば、
それは”感動”ではなく”感心”ですね。。
冷静に意識側で分析していて
「すごいな〜」とは思いつつも
感動には至っていない
そんな状態でしょうね。
エンターテイメントの世界に
身を置く者としては
“感心”ではなく”感動”を
目指さなければならないのです!