ゲシュタルト崩壊

昨日の続きです。
(昨日の記事『カテゴライズしたがる人々』)

分類分けをするということは、

いくつかのバラバラのものを、
ひとつのまとまりとしてとらえる

ということですね。

これを

「ゲシュタルト」と言います。

ドイツ語で、

ひとまとまりの形、形態

という意味です。

 
ところで、

「ゲシュタルト崩壊」

って聞いたことないですか?

 
日本人によくあるのが、

ずっと同じ漢字を眺めていたら、

「この字って、こんなんだったっけ?」

と、急に違和感を感じることです。

例えば、

「数」

という漢字だと、

「”米”の下って”女”だったっけ..??」

というように、
その文字のつながりを見失い、
バラバラに感じられたりするのです。

普段見慣れている文字なのに、
ある時、突然、
その”ひとかたまり”が”かたまり”と
感じられなくなるんです。

これが「ゲシュタルト(かたまり)」が
「崩壊」した状態です。

数分後に見直すと、
なんてことはない、
見慣れた文字に戻るんですけど(笑)

 
ところで、

なぜ「ゲシュタルト崩壊」について
書こうと思ったのか、

その思考がすっかり崩壊してしまいました。

さっきまで、
この話とセットで覚えていたんですけどね。。

注)これはゲシュタルト崩壊ではなく
ただの失念です。。

ゲシュタルト崩壊は、
あくまでも視覚的認知の崩壊です。

「ゲシュタルト認知」の崩壊です。

 
壁にある黒い点やシミが、
人の顔に見えるのも、
一種の「ゲシュタルト」です。

関係のない複数の黒い点を、
一つのまとまりとして
「目」や「口」だと認識するのです。

 
いずれにせよ、

人間の脳は、
いい加減な部分も多くある

ということですね(苦笑)

 
私の脳が低性能なだけかもしれませんが。

 
 

(以下加筆)

この文章を読み返して思ったのですが、

「ゲシュタルト」

「ゲシュタルト認知」

「ゲシュタルト崩壊」

が、

混在してややこしくなっております。。。

「ゲシュタルト」は
ひとくくりにすること

「ゲシュタルト認知」は、
バラバラのものを一つのものとして
捉えてしまうこと、
そう見えてしまうこと、

「ゲシュタルト崩壊」は
ゲシュタルト認知が突然崩れること

です。