脳は空間による音の違いを感じ取っています

昨日、アンビエンス(音の響き)
お話をしました。

空間の響きって、
2つとして同じものが無いんです。

似た響きはありますが、
音の仕事に慣れると
微妙な違いも
聞き分けられるようになります。

聞く、というより、
感じる、が正しい表現でしょうか。

 
我々、音響屋には、
変な特技がありまして、、

テレビをつけていると、
その番組のテレビの
チャンネル(放送局)が
わかるんです(笑)

「この番組を見よう」と思って
テレビをつけた時の話ではなく、

目的もなく、なんとなくつけてたときや、
誰かがテレビを見ていて、
そこに加わったときなんかに、

画面にチャンネル表示がなくても
音の違いで、
放送局がわかるのです。

 
よくあるのが、

朝、起きて出かける支度をしている時に、
何気なくテレビのスイッチを付けると、
昨晩見ていたチャンネルに
なっています。

なので、
何チャンかは分かりません。

で、

ほとんど画面を見ていなくても、
音質の違いで
放送局がわかるのです。

もちろん「Zip」だから「日テレ」
というように、
内容でも分かってしまうのですが

出演者の声とかではなく、
放送局毎の音質の違いで、

「あ、テレ朝か」

とか、分かってしまうのです。

我ながら、
見事な職業病だと思います…^^;

何の役にも立ちませんけどね、、、

人間にはそれだけのセンサーが
備わってるって事ですね。

だからこそ、
昨日の記事のように、

ほんの些細なアンビエンスの違いに
我々は神経を使うんです。

 
映像作品なららは、
違和感を与えず
画面に集中してもらう

音楽作品ならば、
居るべき場所(奥行きや左右)に
楽器を配する

 
さも当たり前のように、
作品を存在させる

陽の当たらない作業ですが、
面白くもあるんです(^^)

音響

前の記事

音の空間作り