カセットテープは良い音..?
カセットテープの方が
CDよりも音が良い
という方に出会いました。
よくよく聞いてみると
音が良いというより、
音が好き
ということらしいのですが、
確かにそう感じる人は
たくさんいると思います。
カセットテープには
「サー」という『ヒスノイズ』が
入ってしまうのですが、
それを差し引いても
アナログテープ特有の
暖かみのある音や
柔らかい音に
惹かれる人は多いと思います。
じゃあCDが駄目かと言うと
そんなことはないのですが、
どちらが良いとかではなく
違う音なんだということですね。
例えば
アナログレコードには
高周波倍音が含まれてるから良いとか
CDは、
20kHzまで収録できるから良いとか
mp3の方が
音がスッキリしていて
聞きやすく感じるとか
色々な言い分はあります。
でも、好き嫌いの一番の理由は
“慣れ”
ではないでしょうか?
自分がアナログレコードを聞いて
育った世代ならば
アナログレコードが好きになりますし、
カセットにコピーをして
聞きまくっていた人はカセットが好き
というように、
自分が一番親しみのあるものを
好きになると思います。
慣れているだけに
安心感もあるんですね。
我々は仕事柄
あらゆる音を扱いますが、
一般の方にとっての
良い音と、
我々の思う良い音には
若干の距離感があるように感じます。
自分の思う”良い音”を押し付けず
それでいて、
我々が本当に良いと思える音を届ける
このさじ加減に悩むのが
一番の難しさかもしれません。
「良い音ってなんでしょう..?」
かれこれ20年以上悩み続けています(笑)