日本人の手拍子と黒人のクラップ
日本人の手拍子は手先を中心にリズムを取ります。
手が合わさって「パン」と
鳴るところのタイミングが合うように、
そこの部分にフォーカスして
手を叩きます。
一方、黒人のクラップは、
体幹でビートを感じ、
肩、肘、手首、手と波動のように伝わり
その先で「パン」と鳴るのです。
スタート地点が違うんですね。
「体幹でビートを感じる」
これがあるか、ないか、
それだけで大きく違ってきます。
その波動のスピードの
微妙な変化が「タメ」を作ります。
その「タメ」が「グルーヴ 」となります。
「タメ」(英語でLaid-back)
大勢で手を叩くにしろ、
演奏するにしろ歌うにしろ
この”感覚的な微妙な部分”が揃うと、
気持ちよいグルーヴとなり「ノリ」 が良くなります。
そうすると、
カッコ良くなったり
一緒に歌ったり踊ったりしたくなったり、
周りの人を巻き込む力を生み出します。
同じテンポの中での
わずかな時間的な感覚の差、
言葉では説明出来ないような微妙な違い、
それが、有るか無いか、
揃うか揃わないかで、
グルーヴが生まれ、
ノリが生まれてくるのです。
人間の感覚器ってスゴイですね。
「グルーヴって何?」
「ノリが良いってどういうこと?」
という人は多いと思います。
この原理を体感し、
自分の体の中に落とし込めたたら、
カッコイイ歌が歌えるようになりますよ。