プロとアマの違い

先日行ったレコーディングでの一幕です。

   
この日はディレクションも行ったのですが、
やはり、ディレクションは”具体的”でないと
ダメですね。

「どの音が外れている」

「どの文字が聞き取りづらい」

などなど..

「もっとこう…明るい感じで」

と言われても、
できる人とできない人がいますよね。

でも、この録音は、

“できる人の集まり”

でしたので、
ディレクション自体が、
とても楽でした。

1言えば、10伝わる

みたいな感じです。

   
そこで、思ったことがありました。

   
「上に」という歌詞が出てきたんですが、
メロディーとの兼ね合いで、

「うぇーに」もしくは「ぅえーに」

と、聞こえてしまうところが
あったんですね。
 
その時の私のディレクションは

「上にの『う』が聞こえづらいです」

と、一言伝えただけでした。
 
これは、
歌っている方々がプロフェッショナルなので、
伝わったのですが、

歌を始めたばかりの方だと
難しいだろうな、、、

と思いました。
 
どうすれば、『う』が立って、
「上に」という歌詞に聞こえるのか、
プロの方は、自分の引き出しから
即座に最適なものを選べます。

   
が、

引き出しが揃っていない方や、

どこの引き出しにしまったのか
わからなくなってしまっている方

(つまり出来ないのではなく、
やり方がわからない)

   
そんな方には

引き出しの中身の作り方や、

その取り出し方法を

伝授せねばならないわけです。
 
    
もちろん引き出しの中にあるのは
発声、発音の「技」ですよ。

    
歌い手さんは、

引き出し(=技)を増やして、
即座に、それを選び、
使えるようになることを
目指してください!

その使い分けができるだけでも 

「うまい!」と言われる
歌手になれます。