五感の割合と脳の”無意識側”の働き
五感とは、
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚
のことです。
五感の割合とは、
現代人がニュートラルな状態
つまり
食べたり飲んだりしておらず、
何かに触られておらず、
集中してテレビなどを見ていない、
そんな状態にあるとき、
脳がどの感覚に
どれだけ意識を向けているか
という割合です。
75%/19%/2%/2%/2%
順番に
視覚/聴覚/触覚/嗅覚/味覚
です。
※諸説あります。
87%/7%/3%/2%/1%
83%/11%/1.5%/3.5%/1%
なんていうのも見かけます。
あくまでも”普通”の状態のときの数値です。
ご飯を食べれば
嗅覚や味覚の割合が増えますし、
耳を澄ませば
聴覚が上がる
ということです。
触覚の割合が低いのも、
“服を着ている肌触り”を
意識し続けている人はいないでしょうから
納得できますね。
なぜこんな割合に
なっているのかと言うと、
人間の脳は
同時に浴びせられる情報の中から
必要なものだけを選択するように
出来ています。
脳の能力からすると、
全ての情報に注意を向け続けることは
不可能なんです。
安全に生きる為の情報を
優位に受け取るようにして
危険から逃れてきたんですね。
なので、
まずは目で見て安全を確保(視覚)
危険な動物が迫ってきていないか(聴覚)
というところが上位に来てるんです。
その昔ジャングルで狩猟をしていた時は、
聴覚や嗅覚に向ける意識が
高かったと推測されます。
その時代時代に適した割合が
あったのでしょう。
しかし、
意識していない感覚が受けとった刺激も、
脳の中には蓄積され続けています。
脳の無意識側への記録です。
例えば料理の味なんかも
覚えようとしなくとも、
覚えているものです。
食事の瞬間、味覚の割合は、
少し高まります。
でも、料理人でも無い限り、
その味を深く探り、
覚えようなんてしませんよね。
でも、無意識に覚えられるんです。
実はこの「無意識側」への蓄積が
後々、色々な形で現れます。
なんとなく、
直感的に、
自分の感性を信じて、
何かを決めた
なんてこと、あなたもありますよね?
このようなものの決め方は、
「無意識側」に蓄えられた情報を元に
判断を下していると考えられます。
「脳の無意識側」に
どんなの情報が入っているかで
良い決断ができるかどうか
決まってくるのです。
だから普段から、
色々な芸術に触れたり、
多くの人(職業、人種)と話したり、
たくさんの本を読んだり
ということが必要になってくるんです(^^)