プルースト効果 〜においと記憶〜
においを嗅いだときに
ふと記憶がよみがえる
そんな経験はありませんか?
私はよく、
雨の日に、どこか懐かしい感じがして
実家の前の道端の風景を思い出します。
これは、雨がアスファルトに
当たって発するにおいから、
関連した記憶が刺激され蘇るからなんです。
どうしてそんなことが起こるのか?
脳には過去のデータが蓄積されています。
それらのデータは、パソコンと同じで
アクセスして取り出せます。
つまり、
思い出そうとすれば思い出せる、
はずなんですが、、、
しかしながら、
脳は高性能ではありません。
いくら思い出そうとしても、
無理なときは無理ですし、
思い出そうとしてなくても、
勝手に思い出してしまう
なんてことも多々ありますよね。
においに紐付いて記憶が蘇る、
というのは、後者の方ですね。
脳が得た刺激(この場合は匂い)が、
「脳の無意識側」に
データとして蓄積されているものを
引っ張り出すキーになったんですね。
このにおい知ってる→
このにおいを嗅いだ場面を思い出す→
その場面がキーになり
その時代のことを思い出す
アタマの中で
このような流れが起きるんです。
脳の”無意識側”には、
常にたくさんのデータが
蓄積され続けています。
脳は「記憶をしよう」と
意識していなくても
勝手に記憶してるんです。
普段は必要ないから
思い出さない(呼び出さない)
だけなんです。
においによって懐かしい記憶が蘇る
なんていうのは、
脳のいい加減な機能が生んだ
イタズラですね。