BGMと脳の関係
BGMってあちこちで流れてますよね。
テレビはもちろん、お店なんかも、
無音のところはあまり無いですよね。
例えば、、、
高級なレストランで
クラシックやジャズが流れていても
それを聞いて、良いとか悪いとか
言う人はまずほとんどいないと思います。
たとえ知っている曲が流れていても、
いちいちなんの曲が流れていたかを
覚えてはいないですよね。
それぐらい、BGMは、
影の存在、
なんです。
なので、脳は無意識のうちに
それをスルーします。
有益な情報として捉えてないんですね。
しかし
場違いなものが流れていると
たちまち脳の”意識側”へと
情報が上げられます。
そしてその違和感を認識し、
印象として残ります。
もしフランス料理の店で
演歌が流れ出したら、、、
「あれ?なんで演歌?合わなくない?」
と、気づくことでしょう。
BGMとは、
無いと「さびしい」「息苦しい」
あって「あたりまえ」
マッチして「意識の外へ」
ミスマッチで「意識の中へ」
という代物です。
ミスマッチ、つまり、間違った選曲をすると、
初めてその存在に気づく、
そんなものなんです。
そんなBGMを、音響屋として
どのような楽曲を
どのくらいの音量で
どのような音質で
お客様へ届けるのが正解なのか?
難しく言えば、
脳の意識の外側(無意識側)への
アプローチを考える
ということなので、かなり悩みます。
毎回正解も違うので、
答えも出ません。。
ただ、そんな、
脳の無意識側へのアプローチこそが、
エンターテイメントの世界では、
我々の腕の見せどころだったりもします。
しかし何年経っても難しいです。。