音は遅いけど速いんです。
このタイトルだと
「なんのこと、、、?」
ですね。。
スミマセン^^;
音は、
音源からこちらに届くまで
時間が掛かります。
スピーカーが10m先にあると、
そこから耳に届くまでは
約0.03秒
かかります。
(1秒間に約340mです)
たかが0.03秒と
思うかもしれませんが、
人間の耳はその差を
感じ取ることはできるのです。
ちなみに、
録音エンジニアは
0.003秒の
音の違いも聞き分けますよ ^^v
悲しき職業病ですが(笑)
一方「光」はと言うと、
1秒間に地球を7周半の速さで進みます。
(1秒間に30万Kmです)
なので、
10m先のものを”見て”、
それが目に届くまでは、
0.00003秒です。
これは人間の感覚としては、
ほぼ0秒です。
その差を認識することは不可能です。
では、
10m先に映像が流れてたとします。
(映画館だと思ってくださいね)
音と光(映像)
どちらが先に届くでしょうか?
音と光は、
到達速度が違いましたね。
先に光が到達しますね。
ということは、、、
光!
なんですが、、、
脳の処理速度が、
聴覚と視覚で違うんです。
あらビックリ!ですね。
聴覚と視覚では
刺激が到達してから、
情報として認識するまでに
約0.04秒の差があります。
聴覚は0.13秒
視覚は0.17秒
です。
なので、
10m先から発せられた
映像(光)と音声という刺激が、
耳と目に到達するのは、
0.03秒、映像の方が早いのですが、
脳の処理速度を加味すると、
0.01秒、音の方が早く感じるのです。
0.01秒の違いだと、
ズレていても気にならない、
誤差としては許容範囲内です。
ですから、
映画は音と映像を、
同じタイミングで作っておいても
ほぼ問題ありません。
でも、
この、音速と光の速さと
脳の処理速度の関係を知っている技術者は、
人間の反応速度のことまで考えて、
音を遅らせたり早めたり、
することもあります。
映像が自然に見えるように、
0.01秒、もしくはそれ以下の、
時間調整をするんです。
(家で、ビデオで見たら、
それも意味が無くなりますが、、^^;)
大型のライブ(野外コンサート)なんかで、
モニターの映像が、
アーティストより遅れているのは、
映像信号のデジタル的な遅れです。
混同しないようにお気をつけください^^