マニュアルを進化させる
マニュアル通りにやる事は良い事か?
そんなお話です。
(ここで言うマニュアルは
仕事上のものであって、
『機材等の取扱説明書』の
ことではありません。。)
答えは当然、
YESもあり、NOもあります。
まず、考えられるのは、
そのマニュアルを守らなければ重大な
過失につながってしまうもの
これは言うまでもなく
マニュアル通りにやりましょう。
もしその通りにやらなければ、
人がけがをします
機械が壊れます
大きな損害を生み出します
これらに当てはまる場合は、
迷うこと無く、
マニュアルを守りましょう。
言うまでもありませんね。
そしてもうひとつ、
「NO」の場合です。
(こちらが本題です)
何かを進めるにあたって、
確認事項として存在しているマニュアル
についてです。
つまり、
過去の事例を基に作り上げた
マニュアルに沿って
作業を進める事によって、
作業効率が上がる
そういった類いのマニュアルです。
そこには、
過去の事例が詰まっていますから、
同じ失敗をしてしまう
可能性を減らせる訳ですね。
ただここに落とし穴があります。
過去と同じ事が、
今回も起こるとは限らないのです。
過去の事例に無かった事が
今回新たに出て来た場合
この時にどうするか
です。
「マニュアルに無いのでやりませんでした」
これが一番悪い対処法ですね。
(そんなやついねーよ!と
思うかもしれませんが、
時々いるんですよ。。。)
こういった類のマニュアルへの向き合い方は
大きく分けて5段階あります。
【1】マニュアル通りにやらない
【2】マニュアル通りにやるが、それ以上の事は何もしない
【3】マニュアル通りにやり、例外があったことを報告する。
【4】マニュアル通りにやり、例外についても取り組み、報告する
【5】マニュアル通りにやり、例外について、新たにマニュアルに組み込めないか考え、提案する。
※仕事上のマニュアルがある
という前提なので、
その通りに遂行したかどうか
報告義務があると想定して
考えて下さいね。
【1】は論外です。
【2】は「ガキの使い」ですね。
「言われた事をやりました。
だから私は悪くないです!」
という考え方がベースにあります。
仕事の仕方としては、
ちょっと物足りないですね。。
【3】も社会人としては
ダメな部類に入るかもしれません。。
自分で考える事を拒否してますね。
せめて取り組む姿勢は
見せて欲しいものです。
【4】は及第点でしょう。
例外にも取り組んでみて、
なおかつ確認作業も行っています。
【5】は、このようなマニュアルを
今後も進化させていく使用する、
という意識が見られます。
最もふさわしい
取り組み方では無いでしょうか?
「こうした方が効率が良いよね」
「こうした方が見やすいよね」
「この項目は追加(もしくは削除)したいね」
こんな意見なら大歓迎です。
非常に前向きですね。
そうすれば、このマニュアルは、
“使えるマニュアル”
であり続ける事ができます。